一般社団法人キャンサーフィットネス 
代表理事 広瀬 真奈美

CancerFitness認定インストラクター
MFL認定インストラクター

がんの生存者は、約10年前には、約 300 万人(2003年)という数が、2015年には、なんと500 万人を超えると予測されているそうです。
がん=死の時代から、いよいよ”がんと共に生きる時代”へと変わってきました。
私も乳がんサバイバーです。がんと診断されてからもうすぐ6年が経とうとしています。
左乳房全摘、リンパ節郭清、化学療法、放射線、そして現在はまだホルモン療法を行っていますが、こうして元気に命があること、めざましい医療の進歩には心から感謝しています。
しかし、手術や治療が終わってからの副作用や後遺症は、苦しいものでした。5年経過した今も、術後に生じた二次的な障害は治りませんし、一生つき合っていかなければなりません。

残念ながら、現在の医療システムではその後のケアまでのサポートを受けられない状況があり、けれどもいつも身体の不調を抱えていなければならないことは、苦しいことでもありました。辛い症状をいかに楽にするか?実は病院から離れてからが、本当の闘いが始まったように思います。親しい人に相談したところで心配をかけるだけとか、自分の辛さを理解してはもらえないと思いがちです。一人で試行錯誤しながら毎日自分の身体のケアを考えた孤独な道のりでもありました。
がんサバイバーの多くの方は、私のように、治療が終わっても、副作用や後遺症が残ったり、また、精神的にも、がんは本当に治ったのか、また再発するのでは無いかと、何年経っても,心配なことでしょう。

しかし、どんなことがこの先に待っているのかは、もう誰にもわかりません。がんが原因ではなくて、交通事故にあうかもしれないし、家族の誰よりも長生きするかもしれません。
がんで無い人も誰もがいつかは必ず死にます。

それならば、毎日を元気に充実してご機嫌に生きていきたいものです−!
そのためには、体力や持久力をつけるのも大切ですし、自分の身体は自分でケアしていかなければなりません。

私は術前から運動をして自分を励ましてきました。化学療法中も放射線の治療の時も、運動は食事と同じように、生きるために大切なものと考えて続けてきました。もちろん疲れない程度、少し息が弾む位程度の運動量です。

ホルモン療法の副作用は相当ひどかったのですが、このときも、頑張って運動を続けました。倦怠感や、痺れ、関節痛などもありましたが、動くことで、それらの副作用が軽減し、その場その場を乗り越えてきたように思います。

3年前に私が始めた乳がんフィットネスの会(乳がんのための運動教室)では、素敵な楽しいがん仲間との出会いがありました。同病の方とのひとときは、励まし合え、前向きな気持ちになる効果が多いにあるように思っています。

昨年は、運動を通して、がんサバイバーの仲間と富士登山をしたり、今年はマラソン大会にも一緒に出場しました。
がんになったからこそやってみよう!と思う挑戦は、素晴らしい時間でした。みなさんの命のパワーがまるでワクワクと目覚めてくるかのようでした。それこそ、免疫力が高まるかのように思います。

自分の可能性は無限です。
身体を動かすことはそれを実感させてくれる一番の方法かと思います。

運動は、リハビリのセルフケアとしても、健康管理のためにも、そして、今後の人生を自分らしく生きるためにも、とても効果がある方法です。
そしてまた、運動は、体を動かすことだけではありません。
例え私が動けなくなったとしても、口や指など僅かでもどこかを動かしたいと思うことでしょう。
動くことは、生きることでもあります。動けば、必ず心も動きます。命を輝かせます。がんになって、動けないときに、そう心から思いました。

少しでも多くの方が、
私のように一人で悩まず、
がんを乗り越え明るく笑顔で社会に復帰できたらと願い、
運動を通して、一緒に背中を押してあげることができたらと思い、
残りの人生を心尽くしてこの活動をすることに致しました。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

平成26年6月

Fitness makes you Smile!! Manami Hirose

役員紹介

理事 
杉本亮子(Ryoko Sugimoto)

ボディコンディショナー
CancerFitness認定インストラクター
MFL認定インストラクター

理事
小原眞知子(Machiko Ohara) 

日本社会事業大学 社会福祉学部 教授
日本医療社会福祉協会 理事

顧問
辻哲也先生

慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室 准教授

顧問
田中喜代次先生

筑波大学名誉教授
(2018年3月まで筑波大学大学院 人間総合科学研究科 スポーツ医学 教授